三男最低伝説

昭和が生んだ怪物はむらけんじのほのぼの日常系ブログ

明かされた少年のトリック

先日、教え子から電話がきた。

今日日、電話なんてなかなか来ないものだから、うっかり携帯の存在を忘れていて、着信に気づいたときにはすでに24時をまわっていた。流石に24時から話す気にはなれなかったので、明日にと…。

翌日、軽く電話のことを忘れつつ、19時過ぎに慌てて教え子と電話で話した。内容はドラえもんがどうだとか、決して愉快なものではなく、かなり失望する内容だった。

要約すると、今の仕事を辞めたいということだったのだが、僕が失望したのはここの部分ではない。実は去年の夏にもまったく同じような内容の電話をもらっていたからだ。この教え子は同じ電話を同じ人物にしているということになる。

この時点で、僕は話す気がまったくなくなっていた。軽い失望とともに、きっと同じようなことを色んな人に話してるんだろうなとか、精神が完全に参ってて同じ話を何度もしているのかとか、色んなことを話している最中に考えた。

去年の夏の時点では、親身になって話を聞いていたが、今回はもう"タネ"がばれているのである。同じ思考回路で、同じ会話で、同じ結論。前回はお涙頂戴で終わった電話も、今回は次の仕事でもがんばれよととても前向きな終わりを迎えた。

話してる本人も「あれ…なんかノリが軽いな」と思ったかもしれない。

そうさ。結果が目に見えている話を熱心に聴くほど僕は熱い男じゃない。むしろ、すっかり弱くなってしまった教え子を哀れに思うとともに、人間というのはいかにに弱い人間なのか、思いを馳せていた。

環境が彼を変えてしまったのか。客観的に見れば、苦しい状況から理由をつけてその場から逃げようとしているだけ、その見苦しい言い訳を二回も聞かされているのだから、冷めてしまう気持ちも、理解して欲しい。

僕に出来ることと言えば、半年以上前に聞いた話を、あたかも初めて聞くかのように頷いてやることだけだった。とても寂しい夜だった。