オリオンの空は燃えている

昭和が生んだ怪物はむらケンジのほのぼの日常系ブログ

親孝行をしよう!

みなさんコロナ禍でいかがお過ごしでしょうか。今日は偉そうなことというか、余計なお世話なことを言わせていただきます。

f:id:hamura81:20210822133551j:plain

私は短かった夏休みが終わり、仕事というか研修に戻って忙しい毎日を過ごしています。夏休みは9日間と、例年よりは短く、夏休みはいつも寝てばかりでちっとも有意義に過ごせないことが多いので、今回は計画的に過ごそうと決意しておりました。

夏休み絶対やろうと思っていたことは親孝行です。

私の父は、私が高校1年生の時に末期がん(いがん)で他界してしまいました。今思えばロクに親孝行してあげられないまま、父は逝ってしまいました。

私は男4人兄弟で、家の蓄え、退職金、保険金で長男、次男、三男である私は大学に行かせてもらうことができました。長男は銀行員、次男は医師、私は某ブラック会社で勤務していましたが、途上で挫折し、次の転職先として父と同じ職を選び心機一転、それからもう丸10年になります。

兄弟の中で唯一、父と同じ職業に就き、遺された母はとても喜んでくれていました(とても安定している仕事なので)。そう言えば父も生前に私を誘ってくれていたのを思い出しました。出来ることならば父が生きている内に、私の今の勇姿を見せてあげることが出来ていれば…。

せめて遺された母に親孝行をしようと思うようになったのはここ数年のこと。母も今年でもう69歳になります(まぁ大したことはしてあげられてませんが)。

私の次男とかはアホなので、何十万もするアクセサリーをプレゼントしたり金で解決しようとしていますが、私はスマホを操作して母のサブスクリプションを契約・解約したり、母が大好きな韓国ドラマを見れるようにWifiを設置したり、迷惑メールを拒否したり、できる限り実のあることをしてあげようと考えています。

そして今夏には、家にあるVHSをDVDにダビングしようと考えていました。VHSの寿命は十数年しかなく、父が長男が幼稚園に入園したあたりから熱心に撮影していたホームビデオがこのままでは失われてしまうからと考えたからです。

母もそれは気がかりだったようで、デッキがなくなればVHSも見れないし、何よりVHS1本でも置くスペースが馬鹿にならず、いつか整理したいと考えていたようです。

幸い、VHSからDVDにダビングできる環境は整っていたので、作業を開始するのですけども、関係のないVHS(『となりのトトロ』のビデオ)も合わせると30本近くになります。しかもダビングは昔ながらの「再生しながら」やるタイプのものでした。

ダビングの過程で時系列で映像を追っていくのですが、ホームビデオには0歳から小学3年くらいまでの私が映っていました。今思えば何不自由なく、とても幸せな環境で育ってきていたんだなと実感しました。

詳しい内容については省きますが、素直だったこの”ケンジくん”が中学、高校と成長していくにつれて、親に生意気を言ったり、反抗したり、無視したり、本当に自分のことしか考えておらず、ひどいもんだなと…。本当に申し訳なく思ってしまいました。父はどう思ってたんかなー?

そして夏休みも終わり、ダビング作業もなんとか目処がつき、帰路につく時に母に聞いてしまいました。「カーチャン、人生幸せだったんかー?」母は言いました。「今、何不自由なく生活出来て、子供たちもみんな私より賢くなって、警察の世話になるようなこともせんで、頑張っとる。これだけで幸せよ〜」

不意に私の目に涙が溢れてしまいました…。

f:id:hamura81:20210822134827j:plain

”けんちゃん”が小さい頃から好きだったというおはぎ

色々な気持ちをここで書くことはしませんが、とにかくこれからも頑張ろうと思いました。あと何回カーチャンに会えるかなー??

これを読んでいるみなさんもご両親がいらっしゃるうちに親孝行をしましょう。そうでない方は自分ができることをしましょう。こうみんなに伝えよう、そう思いました。本当は孫の顔を見せてあげたいけど、私は現状、孫のコスプレしか出来ないなと思いましたまる