オリオンの空は燃えている

昭和が生んだ怪物はむらケンジのほのぼの日常系ブログ

きつくなったら辞めるのか、逃げるのか

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 まずは、お疲れ様でしたと言いたいです。「お疲れ様でした。」さて、「きつくなったら辞めるのか、逃げるのか」という問いに対してですが、結論から言います、YESでしょう。

これ以上言葉を重ねるのは、無粋だというのは百も承知なのですが、私なりに思うところがあったので、今日はこの個人ウェブログにしたためたいと思います。別にこの方を責めているわけではありません。あしからず。

上記のツイートはコロナ関連のニュースとして、まとめサイトで取り上げられ、話題になっているものです。確認できるだけで13.5万いいねをもらってますね。もちろん、このツイートに対して色々な意見、賛否両論があるのでしょう。しかし、私はコメント等を特に拝見はしておりません。

この方は、看護師になりたくて、一生懸命に大学で勉強して資格を取得し、憧れだった看護師になることができた、そして失敗を重ねながらも一生懸命仕事にまい進する日々だった…、または、就職先に悩み、特になりたい職もなかったが、何かのきっかけで、看護師を目指すようになり、何となく看護師になった、のかもしれない。

その辺りはよくわかりませんが(わかる必要もありませんが)、とにかく職業選択の自由に基づいて、この方は看護師という道を選んだのでしょう。だったら基本的には、辞めるのも自由というのは、当然の解釈だと思います。どうぞご勝手に。

世の中には、辞めればいいものを、死ぬまで(自殺するまで)仕事を続けてしまう方もいるくらいですから、この方にとっては良きタイミングだったのかもしれません。

正直この方の状況や退職に至った経緯については存じ上げていませんが、コロナ渦で医療現場の方々は寝る暇もなく、想像を絶するような激務なんでしょうね。想像を絶するような激務なんだろうなという想像はできます。

そして、看護師を目指した熱くたぎっていた血潮も冬の訪れとともにいつの間にかすっかり冷たくなってしまい、その大きな夢と輝かしい希望は延々と続く地獄のような毎日に無残にも打ち砕かれ、自分を、自分の生命を守るために退職せざるを得なかった、そんな筋書きでしょうか。

とにかく仕事を辞めたくなるくらいきつかったんでしょうね。いや、きつかったんでしょう。しかしながら、一度その職業を選択したからには、やはり自分の使命だとか、責任だとか、果たすべきものがあると思うのですよ。私たちはお金のためだけに働いてるわけではありませんからね。

単にきついからといって、「じゃ、辞めます」で突如職務を放棄することが許されるのか。具体的には、その病院だか、医療施設等では急に一人抜けられて、勤務(シフト)が回るのか、現状の仕事の申し送りは後任者に十分にできるのか、今の生産性を維持できるのか。

学校の先生が2学期に突然辞めちゃったら、3学期どうするの!?みたいな、せめて年度いっぱいまでは続けてくれよ、みたいなニュアンスですね。もちろん、この方は諸々の調整は全て終わった上で、この日退職を迎えられているのだと思いますが、次はどんな仕事をされるのでしょうね。

一応、民法では辞職の予告等に関して定められており、この辺りのマージンが取られていますので、バックレや無断欠勤といった非社会的な行為を除いて、きちんと手続きを踏んで行けば、雇用する側もされる側も無理なく辞めれるようになっています。

ちなみに、世の中には「事」が起きた後は退職しようにもできない職業があります。大体想像できると思います。この例で言うと、コロナ渦で医療現場は今一番忙しいと思いますが、だからこそ今辞める(職務放棄する)と懲役ですよ、といった感じです。

しかし、この方は辞めれちゃうんだよな。辞めちゃってるんだもの。世の中、制度的・法的に辞めれないタイミングがある職業がある一方で、辞めるのは自由なんだけども、自分の意地というか、自分の職務に対する誇り一本できつくても仕事を続ける人もいるのも事実で、正直、この方のような人ばっかりだったら、世の中回りませんよ。

でも結局世の中は回っちゃうんですよね。

だってこの方のような人ばかりではないから。こんな現場の士気が下がるような捨て台詞を吐くような人間ばかりじゃないから。まさに捨てる神あれば拾う神ありですよ。

今現在も医療現場でがんばっておられる方々、本当に、本当にお疲れ様です。

この方が辞めようが逃げようが、どうにでもなるんですよね。本当に私たち一人ひとりって小さい存在なんだなって。悲しいんだけどね。今大河ドラマの『麒麟がくる』を見てますけど、織田信長死んじゃった後でも何とかなってるんですもの。いや、何とかなってないんですけど、何とかなってるでしょう。

ちなみに信玄公亡き後の武田家は何とかなってないですけど…。でも武田家が亡くなっても何とかなってるでしょう。いや、何とかなるんですよ。

しかし、その影には墜ちいく現状を何とか打破しようと、必死に繋ぎ止め、孤軍奮闘、奮戦している方々の存在があることを我々は決して忘れてはなりません。

言いたい事がよくわからなくなりましたが、とにかくがんばってください。もちろん、私も「死」を感じたら仕事を辞めますが、その前に道義的・法的に果たすべき責任は果たします。今日はその決意表明ということでお願いします。